2011年度 研究実験ムービー

家庭用ロボットの事故発生リスクを低減する取り扱い方法確認対話システム

木下 和樹

家庭用ロボットを運用するユーザがまったく新しい機能を利用する場合に,①その機能を利用する際のルールをユーザが理解している,あるいは,②その機能を利用するのに適した状態となっている,ことが求められる. この確認がされないまま新しい機能を利用すると,事故の危険性が高まるなど好ましくない状況になる可能性がある.一方,ユーザの理解度や状態をロボットが正確に認識することは困難である. メーカはユーザに取扱説明書や注意ラベルを確認し正しい使い方を理解させ,事故の発生リスクを低減しているが,ユーザが取扱説明書を読まずに事故が発生する事例がある. そこで,ロボットが提供する新しい機能にはあらかじめ制限をかけておき,ユーザの取扱方法の理解についてユーザと機械の音声対話に基づき確認し,機能制限を解除することで,事故の危険性を低減する手法と取扱方法確認システムを提案する.